1.心にゆとりを与える考え方のポイントは「0か100」に気付く
心にゆとりがなくなると、当たり前ですが落ち着いて判断できない状態になります。頭の中が真っ白になり、何も浮かばないといった経験はおありじゃないでしょうか?以前の私は、しょっちゅうでした。(笑)
「失敗してしまった」「家族や友人に余計なことを言っちゃった」「仕事でいい結果が出せなかった」など、気になることがあると周りの評価を気にするため、過ぎたことでもリアルに頭の中に残って離れません。以前の私は、常にストレスフルな状態でした。
他人の目や過ぎたことを気楽に受け流せるようになるためには、「0か100」かの捉え方に気付いていきます。ストレスを抱えやすい状態の裏には「0か100」の考えが潜んでいます。100点でなければ0と同じ。100%できないなら、何もてをつけないでおこう。そうすると、10点や20点のやってもできない自分を見ないで済むから。
やろうと思っても最初は上手くいかない時期は普通にあります。10点位(点数はあくまでも感覚的に)ならやってはみたもののできていないのと同じという、この辺りが一番しんどい時期ですよね。その時に単純に続ければ感覚をつかみやがて慣れてきて、できるようになるはずなのですが、ここを超えるのが難関です。
なので、何かを始める時、行動する時に「0か100」かという発想をしていないかを必ずチェックしてみて下さい。
2.「0か100」かの捉え方を解放する!
何かをやろうとする時「0か100」かの概念があると、完璧にできないなら手を付けないで、やろうという気持ちだけが空回りしてアクセルとブレーキを同時に踏むような状態になり動けなくなります。
そんな時は、体も重ダルくやる気など出るはずがありません。
何故、強い完璧主義の一面があるのか?
その前に「完璧主義ではありません」と思ったあなたこそ、完璧主義の可能性が高いですよ。(笑)
産まれたばかりの赤ちゃんは、自由で自分の本能に忠実です。お腹が空いた、オムツが濡れたと泣いて知らせて親や親代わりの大人に面倒を見てもらいます。
親に嫌われると大変なわけで、愛されなければならないと子供は感じるようになります。
次に、成長していく中で多くの親は、子供が社会に適応していくために欲求や欲望を抑えることを教えます。親に認めてもらい愛されるために子供は自分の欲求を抑えるようになります。
欲求を抑えても、満たされない欲求は無意識の中に存在していますので、何とかこれを満たすためにどうするのかを子供ながらに無意識的に考えます。
自分の欲求は、親や周りの全ての人に認め賞賛してもらうことだというようにすり替わってしまいます。そのために、完璧であろうとします。完璧なら愛されるだろうと錯覚をするからです。
もちもん、これは人によって違います。「どうしたいの?どっちがいい?」と聞いてもらって育った場合、本当の自分の欲求を満たすことを覚えます。親に愛されていると実感できれば、強く完璧を求める必要はありません。このように育った方は、少ないのではないかと個人的に思うのですが。
私の場合、親の賞賛を求めて完璧であろうとしたタイプです。完璧は無理なことだとわかるので、先程お話しました何も手をつけない方の選択になってしまったわけなんです。(笑)
確実に積み上げて完璧を目指す方もいらっしゃいますが、かなりお疲れだと思います。やってもやらなくてもストレスなのが嫌ですよね。
大人になれば、他者からの賞賛よりも「自分の欲求」に気付き状況を見ながら満たしていくことです。そのためには、自分をある意味中心に置く必要があります。そうすれば自然に心にゆとりがもてるようになります。
これは、我がままではなくストレスフリーな状態です。この状態ですと、自然に人に優しく接するようになるので、結果的に我がままではなくなります。
これからは、「自分の心地よい方はどっち?」「今まで、よくやってきたね。これからは、自分の欲求を満たしていくね」と、自分を中心に置いてあげます。
自分の欲求が満たされて「5点、10点」で十分OKになりますし「何もしなくてもOK!」という感覚にもなります。自分へのOKサインそれが心のゆとりです。
また、心のゆとりイコール、心のリラックス状態でもあります。このリラックスした感覚を早くつかむために、マインドフルネスと簡単な瞑想法をご紹介させていただきます。考え方と共に心のリラクゼーションも同時に行うと、エネルギーも受電も早くできます。
こちらのサイトでは、「FAP療法」でトラウマさんの解消を行っております。「ヴィパッサナー瞑想」は、私が「FAP療法」に出会うまでに取り組んでいた方法ですが、随分楽になりましたので、ご紹介させていただきます。
私の場合は、トラウマの影響が大きかったため「FAP療法」で解消する必要がありましたが、「トラウマ」という程ではないとお感じになられる方は、まず今回ご紹介する「ヴィパッサナー瞑想」でリラクゼーションを行ってみて下さい。
3.マインドフルネス・ヴィパッサナー瞑想
心のリラックスのためにはシンプルに瞑想を取り入れてみます。
①瞑想について
瞑想なんて、そんな面倒くさい!と、思われると思いますが、逆に現代には必須の精神安定剤のようなものなんですよ。ストレス解消に最適です。
特にマインドフルネスは、集中力アップやイライラ解消のために企業でも取り入れられている最新のツールです。
現代は便利になった分、情報過多になり何が必要で何が必要ないのかわかんなくなっています。自分の心がリラックスしていると迷わず必要な情報だけを受け取れるようになります。
②マインドフルネスの進め方
「今、ここ」に集中するマインドフルネスですが、ご存知の方も多いと思います。私たちは、だいたい過去か未来に思考が向いてしまい「今、ここ」にいないものです。
無意識が優位になる催眠状態は、現実にないことをイメージするだけで催眠状態になります。つまり、過去や未来のことをイメージしている状態は催眠にかかっているようなものです。無意識が関係しているので、自分の意志ではコントロールし難いという訳なんです。
過去や未来が浮かぶ時、前向きなイメージはそのままでいいのですが、問題は自分が望まないネガティブなイメージによるものです。
その状態から自由になるために「今、ここ」に集中します。マインドフルネスの中で一番行いやすい呼吸法を活用してみて下さい。
呼吸は、無意識でも行っていますが、意識して行うこともできます。呼吸は「少しゆっくりしてみようかなぁ」とコントールが可能です。
始めはゆっくり呼吸をしようと思うと苦しくなりますので、早い呼吸なら早いまま、自分に語りかけるように吸う時に「吸ってーー」吐く時に「吐いてーー」と延ばし言葉で、心の中で実況します。
この実況を行うことで「今、ここ」にいることができます。自分に心地よい催眠状態を導きます。
次に、8秒呼吸にチャレンジです。吸う息を8秒かけて、吐く息を8秒かけます。始めは、吸う息より吐く息を長く行っていきます。恐らく、呼吸が浅くなっていると思うので、苦しいと思います。もちろん、8秒は目標ですので、吸う息3秒、吐く息5秒位から始めても大丈夫です。
エネルギーが下がり元気がない時は、一気にエネルギーを動かす口呼吸がお勧めです。
8秒呼吸で行うようになると、呼吸がかなり深まっていますので、精神的にゆとりが持てるようになっています。5秒位でも苦しいとなっても大丈夫!この8秒呼吸が楽にできるようになると、心にゆとりが持てる目安になると思うと楽しみでもあります。
③ヴィパッサナー瞑想の進め方
次にヴィパッサナー瞑想をご紹介致します。ヴィパッサナー瞑想の特徴は、動作を取り入れていることです。
「立つ」「座る」「歩く」など日常の動作に集中していきます。単に瞑想をしようと思うと雑念が湧いて当たり前です。
雑念は自然なことなので、そのまま受け入れ「あー、今、私は食べることを考えているな」「あー、今、友人とのやり取りを考えているな」と客観的に見て流していくといいのですが、それができるならいいですよね。
このブログを読んで下さった方は「繊細さん」だと思います。敏感に感じてしまい、受け流すのは難しいのではにかと思います。
人がどう思っているのかを考え過ぎてしまいますから、その思考を少しお休みさせてあげるために「立つ」「座る」「歩く」などの動作に注目し、頭の中で実況中継していきます。
どの動きから行っても自由ですので、ゆっくり動きます
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ゆっくり動くと実況中継ができます。例えば、歩く動作なら「今、私は右足を前に出している」「今、私の左腕が前に伸びている」と、バカバカしいと思うでしょうが、これが結構効くんですよ。
お風呂に入る時など「今、私は右腕の袖を引っ張っている」「今、私は、左腕の袖を引っ張っている」と、書き出すと文字数が多くなるので、この辺にしておきますね。(笑)できるだけ細かく頭の中で途切れることなく言葉にしていきます。
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段々、動作に集中していくと、気持ちや感情に変化が出てきますので、客観的に坦々と「確認」してみます。
一日中ではありません。そんな無茶なことはしません。(笑)一日、たったの3分~5分位です。毎日、続けられる自分に合った分数でいいんです。
ヴィパッサナー瞑想でもマインドフルネスの呼吸法でもどちらでもその日によってその日の気分で行っていきます。その日によって私たちの気持ちは変わります。今日の気分に合ったしっくりくる方を選びます。
何をするにも自分に聞いて、自分が選び自分を中心に人生を生きていくということが大切です。それぞれが自分の人生を生きれば、決して我がままにはなりません。そのためにも、まずは自分から自分の人生を生きて下さいね。
やがて、心にゆとりを持てるようになっていることに気付くはずです。