「どうして私は、こんなにも生きづらいんだろう?」
そんなふうに感じたことはありませんか?
私自身、長い間「生きづらさ」と向き合いながら生きてきました。
今回は、なぜ私たちが生きづらさを感じるのか、そしてそこからどうやって自由になっていけるのか?
心の仕組みを少し紐解きながら、考えていきたいと思います。
生きづらさを感じるのは「あなたのせい」じゃない
まず最初に、これだけはお伝えしたいことがあります。
生きづらさを感じることは、あなたの弱さや欠点ではありません。
多くの人が、自分を責めているように思います。
「もっと強くならなきゃ」「どうして普通にできないんだろう」と、
そんな風に思っているのでは?
でも実は、生きづらさの原因は、あなた個人の性格や能力とは関係がありません。
もっと深いところに、心の防衛反応という仕組みが関係しているのです。
心には「防衛反応」がある
人間の心には、傷つきそうな時、危険を感じた時には、自分を守ろうとする働きがあります。これが「防衛反応」と呼ばれるものです。
たとえば──
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親に怒られるのが怖くて、常に顔色をうかがってしまう
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人から拒絶されるのが怖くて、自分を出せなくなってしまう
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傷つくのが怖くて、人との距離を置いてしまう など
こうした反応は、もうこれ以上自分の心が傷つかないために、もっというと生きるために必要なものでした。
過去のある時点では、きっとその反応があなたを守ってくれていたのです。
でも、大人になった今もそのままの反応が続いていると、自由に生きることを自分で制限してしまう。
これが「生きづらさ」の正体のひとつです。
過去の心の傷が今の行動パターンを作っている
生きづらさを感じる時、多くの場合、過去の体験が深く関わっています。
幼い頃に、
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無理に頑張らないと認めてもらえなかった
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ありのままでは愛されないと感じてしまった
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恐怖や緊張の中で生きてきた
そんな記憶や感覚が、無意識のうちに「こうしなきゃ生きられない」という行動パターンを作り出してしまいます。
本当は、もう怖がらなくていい。本当は、もう頑張りすぎなくていい。
と、わかっていても、心はまだ「昔のルール」を握りしめたまま動けない状態なのです。これが、今も私たちを苦しめる原因になってしまうのです。
「生きづらさ」を手放すためにできること
では、どうすれば「生きづらさ」を手放していけるのでしょうか?
まず大切なのは、自分の心の仕組みに気づくことです。
「私は弱いからこうなったんじゃない。過去の防衛反応が残っているだけなんだ」と知るだけでも、心は少し軽くなりますよ。
そして、
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無理に変えようとしないこと
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ありのままの自分を、少しずつ受け入れてみること
これが、癒しへの第一歩になります。
さらにカウンセリングや心理療法(FAP療法)などを通して、心の深くに刻まれた古い記憶やパターンにアプローチし、優しく解きほぐしていくこともとても効果的です。
私自身も、トラウマに気づき、癒していく過程で「生きづらさ」から「心軽やかな毎日」へとシフトしていくことができました。
まずは、自分の心にやさしく寄り添うこと
あなたの心は、誰よりもあなたを守ろうと頑張ってきました。それは、とても凄いことなのです。だからこそ、まずはその心に「よく頑張ってきたね」「守ってくれてありがとうね」と、声をかけてあげて欲しいのです。
責めるのではなく、無理やり変えようとするのでもなく、ただ静かに、自分の心にそっと寄り添う。
それだけでも、心は少しずつほぐれていきます。
そしてやがて「もっと自由に生きていいんだ」という、まだ我慢を強いられる前の感覚を少しずつ思い出せしていけるようになるでしょう。
まとめ 小さな一歩が、未来を変える
生きづらさを抱えていると、「私の人生、これからもずっとこんなものなのかな」
と不安になることもあるかもしれません。
でも大丈夫です。
心は、いつからでも変わることができます。
小さな気づき、小さな選択、小さな第一歩からです。
それらが積み重なって、気づいたら大きな変化になっています。
私は、心からそう信じています。
あなたが、あなたらしく、心軽やかに生きていける未来のために。
これからも、そんなサポートをしていきたいと思っています。
(by ISA)