1.本質的な自分とつながり気遣いを手放す
何となくしんどいなという時は、周りに気を遣い過ぎて無理をしているのではないでしょうか?自分の思いや感じたことを抑えてしまうと気付いた時には疲弊しています。
自分の思いがハッキリ実感でき、それを良いタイミングで伝えるならストレスフリーで人生は生きやすくなります。つまり、自分の思いや感覚がブレずにあるということが大前提になります。その感覚で他者と接することができるといいですよね。
また、幼少期から自分を抑えることが当たり前になっていると、自分の感覚だと思っていても無意識のうちに人に合わせていることが自分の感覚だと認識していることがあります。
自分の感覚とは「無意識」に感じるもの。
「好き、嫌い」「ワクワクする」「心地よい、心地悪い」「居心地が良い悪い」など、浮かび上がった自分の感覚を大切にします。自分の感覚は、人からの評価なんかよりもかなり重要です。
自分の思いや感覚を大切にしてその感覚に従って行動していくのですが、自分を抑えて来られた人はワクワクや心地よいというのは、感じにくくなっているものです。ワクワクする感覚を取り戻すためには、わかりやすい不快な感覚から減らしていきます。
「行きたくない」と感じたお誘いは勇気を持ってお断りします。時間的な都合は空いていても気持ちの都合がありますので、気持ちが乗り気でない時は「ちょっと疲れているので」とか「今回はパスさせてね」とお断りします。そこに「悪いな」といった罪悪感が湧いてきても、それは自分のものではないためスルーします。
自分のものではないというのは、親から教えられて刷り込まれた感覚だからです。
断わるというのは、最初、勇気がいるものですが少しずつやってみます。学生の頃は、協調性を学ぶことも大切でしたので、合わせる必要もありましたが、大人になれば交友関係は「選んでもいい」ということを認識します。
一度は、お誘いに乗ってみるのも大切ですが、疲れるメンバーだったり、メンバーは合うけど楽しくなかった体験など、無理をして合わさず次回からお断りします。「断わってもいいんだ」ということを知り、状況に応じてお断りしてみるとなんてことはなかったりもします。
自分に合った関係性を知り、自分に合った出会いを引き寄せるためにも無理をして合わせる関係性には距離をおきます。
その時に寂しいと感じる時は、もともと自分の中に持っている感覚、感情なので、その寂しさと向き合います。寂しさは、友人との関係性からは満たされないため手放していきます。
自分の気持ちに忠実になること、それが自分の本質に繋がり自由になっていくための一歩です。そんな自分なら、気を遣い過ぎることなく自由に人と接することができるようになっていきます。
気遣いを手放すためには、今までのネガティブな感情を手放します
自分の気持ちに正直になり、本質的な自分の本音に従ってみるのですが、その時にいろいろなネガティブな感情に襲われるかもしれません。
先程の友人のお誘いをお断わりした時の「寂しい」といった感情もその一つです。その感情を味わいたくないことから何でも了解してしまい、その結果、気を遣い過ぎて疲れるのは当たり前のことです。
気を遣い過ぎるのにも意味があって、大変な思いをした過去の幼少期の体験から自分を守るために身に着けたもの。自分の本音で話すよりも気持ちを抑えて親や周りに合わせていた方が、その時は生きやすかったからです。大人になりそれはしんどいと思っても子供の頃に身につけた感覚は、無意識にインプットされていますので、変えるのは至難の業です。
コツコツ坦々と日々の中で、ネガティブな感情を手放していきます。そのためにも簡単に行える方法があるといいなと思い、私自身が以前に行ってみた方法をご紹介させていただきます。
「セドナ・メソッド」といういつでも自分で行える方法です。創始者レスターレヴィンソン氏が、不快で望ましくない感情をその場で手放し、生来の自分の能力を取り戻していく方法として提唱されました。(著者ヘイル・ドゥオスキン氏 訳 乾真由美氏「人生を変える一番シンプルな方法」より参照)
2.感情を手放す簡単な方法「セドナメソッド」をご紹介
まずは、幼少期の体験からインプットされてしまった「ネガティブな感情を手放していく」と、決めます。先程の寂しいという感情も、ほぼ幼少期の体験から来ていますので、手放したもの勝ちです。
「感情」を手放すことは、本来はとっても簡単なことのはずです。何故なら実体がないからです。「相手の言動」や「相手の態度」など、というきっかけはあるのですが、それはあくまでもきっかけで自分の内側が感じ反応しているものです。自分が反応して感じているものですので、解消できるはずなのです。
相手の言動がきっかけで自分の中にある感覚と共鳴していることに気付かず、感じ続けているとその感覚はモンスター化し、相手を変えなければ解消しないといった錯覚を得てしまいます。状況によっては、転職など環境を変えた方が良い場合もありますが、まずは自分自身の内面で感じているものを手放していきます。
【簡単なんだということを実感するためにやってみよう!】
手に取って握れるものを用意します。ペンやボールペンなど何でもいいのですが、落としても壊れたりしないものを手で強く握ってみて下さい。その握ったペンを離してみます。離そうと思えばスルッと離れますし、離さないと決めれば握ったままです。これと全く同じことなのです。
簡単でシンプルであるということを認識するだけで、フッと心は軽くなるはずです。
【具体的な方法】
リラックスをして、目は閉じていても開けていてもどちらでもやりやすい方で行います。
1.自分にとって少し気になる場面を思い浮かべ、その場面での感情を何となく感じていきます。
2.その感情を迎え入れて質問をします。「この○○の感情を認めることはできますか?」○○は、その時に浮かんできた感情です。
この質問で、自分はどんな感情を感じていたのかを感じてみます。
ただ「嫌な感情」とか「ムカつく」とひとくくりにしてしまいがちですが、本当に感じていたのはどんな感情?と問いかけつつ「不安」「焦り」「悲しみ」「寂しさ」「孤独」「怒り」など様々な感情をどんな感情かな?と軽く感じてみます。
感情を認め受け入れるだけで、気付きを得て落ち着くこともあります。
質問ですので「はい」あるいは「いいえ」の答えを感じます。自分に質問することで選択肢が「自分にある」ということを認識していきますので「いいえ」の答えでも大丈夫!次に進みます。
3.「この○○の感情を手放せますか?」
先程、単純にペンを手放したように、それができるのかを尋ねるだけです。「はい」「いいえ」どちらの答えでもOKです。「いいえ」は、単純に「あっ、今はそうなのね」という感覚です。「いいえ」の場合は、明日また同じように訪ねてみたり、何かの感情を感じた時に質問し、手放す準備をしていきます。
「はい」の場合次の質問に進みます。
4.「この○○の感情を手放しますか?」「はい」もう一度「手放せますか?」と質問し答えたうえで、「はい」重ねて「手放しますか」と質問します。3回訪ねているのですが、手放すということをハッキリと決めた時に手放せるということです。
5.さらにシンプルに尋ねます。「いつ手放しますか?」「今でしょう!」を促す質問ですが、深く考えず答えを感じます。「今」「明日」「来週」など、感覚で感じ取ってみます。「いつ手放しますか」の質問に「今」と答えを感じた時には、既に手放せていますので、その抜けた感覚を感じ取っていきます。
ここで「いいえ」の場合は、先程と同じですが
一度で手放すことを考えず、毎日いろいろな感情を感じた時に質問をし、自分に聞きながら手放せるかどうかを感じていきます。
ある日、フーッと力が抜けて「手放せる」と感じたら準備OKの時です。「手放します」という答えが出たら、いつ?「今」といった流れで手放します。
こんな簡単に手放せるんだと気づくだけです。
6.慣れてきたら「身体の感覚」にフォーカスしてみる
感情を感じた時、体のある部分に反応が出ていると思います。例えば「肩が張っていたり、重い」「首が凝っている」「胸の辺りの圧迫感」「背中の張り」「頭が重い」など、何かしら反応があるはずなのです。感情と共に体の感覚に注目しながら味わっていきます。その体の感覚に注目しながら感情の解放(1~5まで)を行っていくとさらに解放されていきます。
「こんなことで、手放せるはずはない」と、判断するとネガティブな感情を大切に握りしめたままになってしまいますので、簡単に手放せるんだということを忘れずに毎日坦々と「手放せたな」と思うまで行ってみます。
3.「心地よい」選択をして生きてみる
ある程度ネガティブな感情を手放せたら、感情に翻弄されることが少なくなりますので、嫌だなと感じることがあり、断る選択肢が自分にある時は、遠慮なく断れるようになります。
嫌な感覚を大切にし、嫌だと感じることは迷惑をかけない限りお断りします。つまり、お誘いをお断りするのは事前に予約があれば人数がわかりますので、迷惑にはなりません。迷惑というのは、感情からくる気の遣い過ぎを一切外して、物理的なことにフォーカスします。もちろんお断りする時の配慮を大切にして、お誘いに感謝し丁寧な言葉を選びます。
次は、楽しいワクワクすることは何かな?どれかな?と意識しながら選択します。
自分の心地よさを優先すると、我がままになって大変なことになると思ってしまうのですが、それは、大きな誤解です。人は自分に優しく自分を愛し大切にするのなら、心は穏やかで他者に対しても自然に優しくなっていきます。
自分を愛し大切にできるようになると自然に魂(本質的な自分)の望む方向へと進むための声も感じ取れるようになり、追い風が吹いて生きやすくなるものです。
魂というと宗教的に捉えられるかもしれませんが、宗教ではなく本質的で親や周りに合わせることのない、本来の自分の心の声に従って生きる生き方のことです。
私たちは、小学校へ通い始めた頃から皆なと足並みを揃えて社会に適応するために教わってきました。ある意味、自分らしさを無視して、社会に適応するために周りに合わすことを強制されながら学んできました。その時は、それがベストだったのですが、もう従わなくても大丈夫。自分の心地よい方を選択して生きてみます。ぜひ、そんな自分を取り戻して自由に生きていきましょう。
:最後に、なかなか感情を手放すというのは、わかっていてもできないという場合があると思います。自分では難しいどうしても感情を握り占めたまま手放せないという場合は、幼少期の「トラウマさん」が関係しているかもしれません。
そんな時は、「トラウマさん」を解消する方法をダイレクトに行っていくとネガティブな感情も手放しやすくなります。その方法の一つに「FAP療法」があります。「トラウマさん」の解消に最適とお思いますので、ご紹介させていただきます。