日々の生活の中で、こんな風に感じることはありませんか?
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「言われた通りにしたのに怒られた」
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「相手の顔色ばかり伺って、身動きが取れなくなっている」
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「自分が悪いんだ、と自分を責めてばかりいる」
もし心当たりがあるなら、それはあなたの能力不足のせいではありません。 「ダブルバインド(二重拘束)」という心理状態に陥っている可能性があるのです。
今日は、この「ダブルバインド」について、少し肩の力を抜いて学んでいきましょう。
1. 一言でいうと?「アクセルとブレーキを同時に踏まされている状態」
心理学用語と聞くと難しく感じるかもしれませんが、イメージはとてもシンプルです。
ダブルバインドとは、
「何をしても怒られる」という、アクセルとブレーキを同時に踏まされているような状態
のことです。
「行け!」と言われているのに「止まれ!」とも言われている。 車でこれをやるとエンジンが焼き付いて壊れてしまいますよね。人間の心も同じです。矛盾した命令を同時に受け続けると、どうしていいか分からず、心がフリーズしてしまうのです。
2. よくある3つのパターン(具体例)
「矛盾と言われてもピンとこない」という方へ。 私たちの日常には、意外と多くのダブルバインドが隠れています。よくある3つの場面を見てみましょう。
① 職場の例:「理不尽な上司」
これが最もイメージしやすいかもしれません。
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上司の言葉:「わからないことがあったら、勝手に判断せずに何でも聞いてくれ」
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部下の行動:素直に質問しに行く。
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上司の反応:「そんなこと自分で考えろ!いちいち聞くな!」
【ここが辛いポイント】 聞いたら「自分で考えろ」と怒られ、聞かなかったら「勝手なことをするな」と怒られる。 「聞いてもダメ、聞かなくてもダメ」という逃げ道のない状態です。
② 親子・家庭の例:「言葉と態度の矛盾」
これはとても根深く、心の傷になりやすいパターンです。
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親の言葉:「こっちにおいで(愛しているよ)」と口では言う。
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親の態度:いざ子供が近づくと、迷惑そうな顔をしたり、ため息をついたりする(拒絶)。
【ここが辛いポイント】 言葉を信じて近づけば拒絶され、近づかなければ「可愛げがない」と思われる。 「言葉」と「態度」が正反対なので、子供はどちらを信じればいいか分からず、混乱してしまいます。
③ 恋愛・パートナーの例:「試される心理」
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パートナーの言葉:「プレゼントなんて何でもいいよ、気持ちだから」
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実際の反応:いざ渡すと、安かったり好みじゃなかったりした場合に「ありえない」と不機嫌になる。
【ここが辛いポイント】 「何でもいい」と言ったのに、相手の中の「正解」を選ばないと罰せられる。 まるで「後出しジャンケン」のようなもので、常に相手の顔色を伺い続けなければならなくなります。
3. なぜ「ダブルバインド」は怖いのか?
単に「矛盾している人が近くにいる」だけなら、そこまで問題ではありません。「変な人だな」と思って離れればいいからです。
ダブルバインドが本当に怖いのは、以下の2つの理由があるからです。
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「逃げられない」関係性であること 親、上司、パートナーなど、簡単に関係を切れない相手からこれを受けるため、逃げ場がなくなってしまいます。
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「思考停止」に陥ること どう動いても「バツ」を与えられるため、人は次第に「何もしない」ことを選ぶようになります。自分の頭で考えるのをやめ、相手の顔色だけを見るロボットのような状態になってしまうのです。
最後に:もし「これ私だ」と思ったら
この記事を読んで、「あ、今の私の状況だ」と思った方。 まず一番にお伝えしたいのは、「あなたは悪くない」ということです。
あなたが動けないのは、あなたが無能だからでも、優柔不断だからでもありません。 「アクセルとブレーキを同時に踏まされているから」動けなくて当たり前なのです。
まずは「今、自分はダブルバインドの状況にいるんだ」と気づくこと。 それだけで、少しだけ客観的に状況が見えてきて、心の守り方が変わってきます。
一人で抱え込まず、まずは「理不尽な状況にいる自分」を認めてあげてくださいね。次回は、【解決扁】です。

