はじめに

私たちの中にある“ネガティブな自動思考”は、
まるでクセのように、知らず知らずのうちに繰り返されていることがあります。

「自分なんてダメ」「きっと失敗する」「また同じことになるかも」
そんな思いが浮かんでくるのは、決してあなたが弱いからではありません。

それは、これまでの経験や環境の中で、心が“がんばって守ろうとしてきた結果”でもあります。

まずは、自分の中にどんな思考のパターンがあるのか、そっと見つめてみませんか?

今回は、自動思考に気づくためのセルフチェックをご用意しました。
当てはまる項目があったとしても、決して自分を責める必要はありません。
「気づく」ことができると、心の中にあったモヤモヤの正体が少しずつ見えてきます。

そして、心をやさしくゆるめていく第一歩になります。


自分に当てはまる? 自動思考セルフチェック

以下の項目に、あなたはいくつ当てはまりますか?

  • 何かをやり切れなかったとき、「全部ダメだった」と思ってしまう(0か100思考)
  • 一度失敗すると、「また同じことになる」と感じる(過度な一般化)
  • ほめられても「たまたま」「お世辞でしょ」と受け取れない(心のフィルタリング)
  • ちょっとしたトラブルに「私って運が悪い」と感じてしまう(マイナス強化)
  • 人の表情や態度に「嫌われてるかも」と決めつける(結論の飛躍)
  • 短所ばかりに目がいき、長所を認められない(誇大視と過小評価)
  • 「やる気が出ないからできない」と感じて動けない(感情的決めつけ)
  • 「○○すべき」「○○でなければ」と自分を縛ってしまう(義務感思考)
  • 何かあるたびに「自分のせいだ」と思ってしまう(個人化)

いかがでしたか?

2個以上あてはまった方は、自分を厳しく見すぎていたり、思考パターンが偏っているかもしれません。

でも大丈夫。気づけたこと自体が、とても大切な第一歩なんです。


思考に気づくと湧いてくる感情たち

思考のクセに気づくと、最初に出てくる感情は、驚き・戸惑い・そして時には罪悪感かもしれません。

「こんなふうに自分を責めてたんだ…」
「気づかずにずっとやってきてしまった」

そんな風に思ってしまった時は、どうか自分にやさしく声をかけてあげてください。

「今まで、そう思わざるを得なかった自分がいたんだよね」

「守るために、そうやって考えていたんだよね」

「今はそう思ってもいいよ。でも、ほんの少しだけ別の見方もあるかも」

「大丈夫、ゆっくり気付いていけばいいよ」

言葉には不思議な力があります。
繰り返し丁寧に声をかけていくことで、心の深い部分が少しずつゆるんでいきます。

そして、自動思考は、決して悪いものではなく、“かつての自分を守るための知恵”でもあります。

責める必要はまったくありません。

今までの頑張りに、そっと感謝の気持ちを向けてあげることから、思考の変化が始まっていきます。


心のゆとりは、完璧じゃない毎日から
生まれる

おすすめセルフワーク|「思考の書き換えシート」

簡単なノートワークで、思考の切り替えを練習していきましょう。

  1. ネガティブな出来事や感情を感じた場面を思い出す
  2. その時に浮かんできた言葉(自動思考)を書き出す
  3. その思考が自分をどう感じさせていたか(感情)を書いてみる
  4. その出来事を別の角度から見るとしたら、どんな見方ができそうか?を書き出す
  5. 自分に向けて、今必要なやさしい言葉をひとつ書いてみる

このワークを日々少しずつ行っていくことで、自分との向き合い方がやさしく、柔軟になっていきます。

おわりに

自分を責めたり、落ち込んだりするのではなく、ただ「気づけた」自分をやさしく認めてみるのものいいものですよ。

「自分をやさしく見る視点」と「ちょっとした練習」を積み重ねることで、心の中の声は、やさしさを取り戻していきます。

気づいた瞬間から、思考のクセは少しずつ変わっていきます。

今のあなたには、もっとやさしい世界が似合っています。ゆっくり、焦らず、自分にやさしく寄り添ってあげて下さいね。

FAP療法のサポートも取り入れてみませんか?

自分ではどうにもならない感情や思考のクセがある場合、それは無意識に刷り込まれた「過去の心の痛み=トラウマ」が関係していることもあるのかもしれません。

私がセッションで提供させていただいているFAP療法では、そのような無意識の反応にアプローチし、自然にやわらいでいけるようお手伝いしています。

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