”自分らしく生きる”ための、やさしい心の整え方
1. 自己肯定感の低い自分を、まずは認めてあげる
私は長い間、「自分の考えがない人」でした。
人の意見に「うん、それでいいよ」と合わせてばかりで、自分の気持ちがわからなかったんです。
でも、人は誰しも“自分”という存在を感じたいもの。
自分の気持ちを感じて、それを認めること、それが「生きてる実感」につながります。
たとえば私は、つい食べ過ぎてしまうことがあります。
でも、そんな自分も「ストレスを抱えてがんばってきたんだよね」と受け止めていくと、不思議と心がふっとゆるみます。
有名なお笑い芸人・明石家さんまさんの名言に、こんな言葉があります。
「生きてるだけで、丸儲け」
この言葉に込められたユーモアと深さに、私は救われました。
どんな自分も、まずは「今までよく生きて来れたね。よくやったよ」と認めてあげることが、始まりになるのだと思います。
2. 「自分の考え」をつかむことが、第一歩
昔の私は、会議の場で自分の意見が言えず「卑怯だ」と言われたことがあります。
今振り返れば、「きっちりと考えをまとめなきゃ」と思いすぎて、頭が真っ白になってしまっていたのかもしれません。
でもこれは、責任感が強い証拠でもあるんです。
まじめすぎて、自分にプレッシャーをかけすぎていたのかもしれませんね。
そんな私も、少しずつ「これが私の考えかも」と思える瞬間が増えてきました。
考えが実感できるようになると、人との関係もラクになってきます。
大切なのは、「まずは自分に対して主張する」こと。
心の中で「私はこう思うよ」とつぶやくことからでいいんです。
相手の考えを聞いて「言えなくても、私は違うんだよね」と心の中でハッキリと自分の感覚をつかむことからでいいんです。
3. 自分を知るためにできる、シンプルな習慣
おすすめの習慣は、「私は〜」という主語をつけて、自分に問いかけてみること。
たとえば、
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「私、今これを食べたい?」
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「私、本当にこの予定に行きたいと思ってる?」
こんなふうに自分に聞くことで、自然と“本当の気持ち”に気づけるようになります。
毎日問いかけを続けていくと、最初は黙っていた“本当の私”が、少しずつ口を開いてくれるようになります。
最初は答えが返ってこなくても大丈夫。
「今まで無視してごめんね」と、優しく声をかけるような気持ちで問いかけ続けてみてくださいね。
また、私にとって大きな支えになった本があります。
大嶋信頼さんの著書『自己肯定感が低いあなたが変わる本』です。
この本をきっかけに、自分の内なる声に耳を傾けられるようになりました。
4. 上を向くだけで気分が変わる? 心理学実験のヒント
ある心理学の実験で、興味深い結果が出ました。
「階段を登る人」と「階段を降りる人」とでは、思い出す記憶の内容に違いが出たのです。
階段を登ると自然に“上を向く”ため、明るいことを思い出しやすく、気分も前向きに。
逆に、階段を降りると“下を向く”ことで、ネガティブなことを思い出しやすくなるというのです。
これってすごく面白いと思いませんか?
体を動かさなくても、天井を見上げるだけでもOK。
その先に宇宙をイメージしてみてください。気分がふわっと軽くなります。
気分が上がると、自然と自己肯定感も上がっていきます。
自分に「楽しかったこと」「うれしかったこと」を思い出させてあげましょう。
それだけで、脳は「今、ちょっと楽しいかも」と錯覚してくれます。
最後に
私たちは、幸せになるために生まれてきました。
自己肯定感が少しずつ育っていくと、「自分を生きている」という感覚が戻ってきます。
焦らなくて大丈夫。
まずは「私、どうしたい?」と聞いてあげるところから。
今日も、やさしく自分に寄り添ってあげてくださいね。
自分の声に耳を傾ける――それは、心とのあたたかな対話の始まり。
でも、どうしても「自分の本音がわからない」「心が固まってしまう」と感じる時もあります。
そんな時は、無意識の中にある感情や思いにやさしく触れていく【FAP療法】という方法もあります。
私自身もこのセラピーに出会ったことで、自分でも気づかなかった感情がゆっくりとほどけていきました。
心の深い部分とつながっていくことで、「本当の自分」と出会えるかもしれません。
あなたがあなたらしく、心軽やかに過ごせますように🍀