【シリーズ】“私”とつながりなおす 心の声を取り戻す旅
「誰かにやさしくなれない」と感じる時
「最近、ついイライラしてしまう」
「家族にきつく当たってしまって自己嫌悪…」
そんなふうに、誰かにやさしくなれない自分にモヤモヤすることはありませんか?
私自身も、かつては些細なことでイライラしたり、相手に期待しては裏切られたような気持ちになって落ち込んだり…。
そんな自分が嫌で、「もっとやさしくなれたらいいのに」と思っていました。
でもある時、ふと気づいたのです。
「人にやさしくなれない時、自分に対してもさやしくできていない」と。
自分への厳しさは、他人にも伝わってしまう
私たちは、無意識のうちに“自分にかけている言葉”を、他人にも向けてしまいます。
「ちゃんとしなきゃ」「もっと頑張らないと」「ダメな自分は認められない」――
そんな思いが強くなると、相手にも「どうしてできないの?」「もっとちゃんとしてよ」と、知らず知らずのうちに心の奥で求めてしまう。
それは、自分にも相手にも、どちらにとっても苦しい関係です。
自分への声かけを、やさしくしてみる
人にやさしくなりたい時、まずやってみてほしいのが「自分への声かけを変えること」。
たとえば、
- 「今日はよく頑張ったね」
- 「無理しなくていいよ」
- 「上手くいかない日もあるよね。うんうん」
そんなふうに、友達に声をかけるように、自分にやさしい言葉を届けてあげるのです。
初めは、少し照れくさく言いなれない感じがするかもしれません。でも、それだけで心がふわっと軽くなる瞬間があります。
やさしさは“循環”していく
不思議なことに、自分にやさしくできるようになると、他人のことも自然と受け入れられるようになっていきます。
「きっとこの人も、いろんなことを抱えているのかもしれない」
「今は余裕がないだけかもしれない」
そんなふうに、相手を“理解しよう”とする気持ちが湧いてくるのです。
やさしさって、自分だけのものじゃない。
誰かに向けたやさしさは、いつか自分にも還ってくる。
そう思えるようになると、人との関係にも少しずつあたたかさが戻ってくるのです。
日本人に息づく“やさしさ”の文化
人は本来、やさしさを備えて生まれてきています。
特に日本人には、まわりと調和しようとする“協調性”が文化として根づいています。
ただ、それが「自分を抑えてまわりに合わせる」自己犠牲となってしまうと、本来のやさしさから遠ざかってしまいます。
聖徳太子の言葉に「和を以て貴しとなす」がありますが、これは“自分を大切にした上での調和”を意味するもの。
まずは、自分自身にやさしさを向けて、自分の心を整えていくことが、やさしさの原点になるのです。
そのバランスが取れてくると、不思議と自然に人にもやさしくなれるようになり、結果的に相手のやさしさをも引き出す循環が生まれていきます。
最後に:やさしさのはじまりは、“今この”自分を受けとめること
誰かにやさしくしたいと思った時、まずは「今、どんな自分であってもOKだよ」と、自分に言ってあげてください。
心が疲れていたら、しっかり休ませてあげたいし、
上手くいかない日には、やさしい紅茶を自分のために淹れてあげるのもいいですね。
自分を受け入れ、ねぎらうことができると、そこから生まれるやさしさは、きっと誰かの心にも伝わっていきます。
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言葉にならない感情や、理由のわからない生きづらさを、無意識に働きかけていくセラピーです。
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