1. 自己肯定感は、他者の評価より「無意識さん」を活性化させる

 

悩んでいる時は、自己肯定感が低くなっているものですよね。以前の私は、自己肯定感が低く、自分に自信を持つなんてとても無理でした。つまり、日頃から悩んでいたわけなんですね。(笑)

自己を肯定するには、いい大学を出ているからとか職場でいい結果を出しているなどの条件が必要で、さらに他者からの評価がなければいけないと、随分長い間、勘違いをしていました。

私は、高校1年生の時に対人緊張がきっかけとなり退学したことで、かなりの学歴コンプレックスでした。ですので、大学を卒業し資格を取れば解消すると思っていたのです。

そのため大検の取得(現在は、高卒認定)から始めて、通信ですが大学を卒業して、国家資格である精神保健福祉士を取得しました。国家資格を取って始めて、学歴は自己肯定感や自信と全く関係ないことを実感しました。(気づくの遅すぎー(笑))

資格を取得しても自己を肯定することはできませんでした。自信を持つことや自己肯定感を感じることと条件は全く関係がありません。

自己肯定感を挙げるコツは、パワフルな「無意識さん」を活性化させてあげることなんです。「無意識さん」は、様々な働きを担ってくれています。

「無意識さん」とは、どういったものでしょうか?

私たちが日頃、考えたり判断したりする意識は大脳皮質の部分で行っています。よくパーセンテージで表していますが、「意識」は5%で「無意識さん」は、それ以外の脳の95%だといいます。

脳だけで捉えがちですが、私たちの内臓の働きや体のしくみは「無意識さん」の働きによるものです。

運動など意識して動いていると思いますが、例えば自転車に乗れるようになるためには、考えていても乗れません。何度もこけながら感覚をつかんで乗れるようになるものです。つまり、運動に関しても「無意識さん」が関係しています。

「無意識さん」とは、具体的にどんな働きかと言うと「脳の大部分と自律神経系、身体の抹消器官や臓器全体」が関係してくるということが脳科学でわかっています。

心理学的に「無意識さん」は、私たちが普段、気付かない心の奥底にあるもので、記憶や感情などが蓄積されている深い層の部分になると捉えます。この本来の自分とコミュニケーションを取り、連携して人生を選択するなら自分軸が揺るぎないものになり、納得のいく人生になります。

しかし、始めから感情の深い部分に注目すると、コントロールすることが難しいと感じ、諦めてしまいますので、自律神経系の生理機能に注目し、無意識さんとのコミュニケーションを深めていきます。

2.「無意識さん」とコミュニケーションを取る

 

自分が生きていくうえで、体が心地良いと感じる方の選択をします。

例えば、のどが渇いた時、お茶が飲みたいのか、お水がいいのか、ランチは洋食なのか中華なのか、和食なのか?できるだけ自分の心と体に聞きながら、選択していきます。

そんなこと、いつもやってると思いがちですが、体の声を聞いているかというと、ストレスから惰性で選択しているかもしれません。

自分の「無意識さん」と上手くコミュニケーションが取れていると、体が元気になるミネラル豊富な食品を選びたくなるからです。

体の元気を奪うものにはどのような食品があるかというと、砂糖が一杯の甘いもの、ジャンクフード、塩分の多いインスタント食品など

体が元気になるミネラル豊富な食品は、玄米、玄米が難しい場合、パンより白米、白米より金芽米、根野菜類、海藻類、コーヒーよりほうじ茶「えーー」と思われると思いますが、ミネラルを取っていると、それほど砂糖中毒にならないで済むと思います。

以前、女性が社長の事務所に努めていたことがありましたが、その社長は朝食にコンビニの甘いバームクーヘンを食べていらして、よくキレていらしたのを思い出しました。余談ですが(笑)

3.「無意識さん」が発動する言葉「心よ」と声がけする

 

「無意識さん」が発動する言葉が「心よ」と声掛けをするだけなので、ぜひやってみて下さい。何か自分の感覚的な部分に聞く時「心よ」とつけて何でも聞いていきます。「心よ」とつけて聞いていくことで、「無意識さん」が反応してくれます。

しかし、最初はわかりにくいと思います。何故なら今まで自分の心に聞いてこなかったからです。親や周りの言うことを無意識的に優先してきたなら、自分の感覚は深く閉ざされているようなものです。少しばかり声がけしても応答なしと言った感じです。

無意識さんからしたら今まで、全く自分のこと無視してきたでしょうという言い分も理解してあげて下さい。どうせサインを送ってもどうせ聞いてくれないでしょうと抑える自分が優位になってしまいます。そこを諦めず、毎日体の喜ぶ方を教えてと聞いていきます。

すると段々感覚的に「あーー、自分はこっちだな」と感じるようになります。また、選択しても「あ、違ったもう一つの方だった」ということもあります。繰り返すうちにピッタリと合うようになっていきますので、諦めずに習慣にしていきます。

例えば、私の経験ですが、スーパーに買い物に行き、美味しそうな甘い菓子パンが目に入り買いそうになりました。そこで「心よ。この甘いパン食べたい?」と聞くと感覚的に「NO」なんです。「そうか、やっぱり」と思い、買わずに済みました。答えは感覚的に感じていきます。

「心よ」と言葉をつけて、体の声を「無意識さん」とつながり聞いていくと、自分本来の感覚とコミュニケーションが取れるようになっていきます。「心よ」とつけることで「無意識さん、ねぇねぇ」とノックするというイメージですね。簡単ですので、是非取り入れてみて下さい。

4.体の声を聞けるようになると、自己肯定感も上がっていく

 

私たちは、この地球に産まれて生きているだけで、認められて受け入れられているということでもあります。親のズレた愛情(支配的であったり、過干渉だったり、希薄であったり)であっても、生きるための面倒は見てくれたので、今ここに存在することができています。

何か、社会的に成功しているとか、人に対して奉仕をしていい生き方をしているから認められるのではなく、存在そのものだけで十分なのです。

とは言え、なかなか受け入れられないかもしれません。受け入れられなくても大丈夫、とにかく「私の体が心地よい選択はどっち?」「私の体がリラックスする方にしよう」と自分の心地よい選択で生きてみるだけです。

自分の体が心地よい選択をすると「ここに存在している」ということが実感できるようになります。今、振り返ってみると、私は「自分の心地よい選択」をするようになり、生きていることを実感でき「自己肯定感」が上がったことを思い出します。「自己肯定感」は、人からの評価ではなく自分の心地よい選択でした。

その時、淡々と選択してくださいね。自分の心地よい選択をするのは、我がままだと思いがちですが、そうではありません。

自分が我慢をした選択をするから、どこかでバランスを取ろうとして変なところで「これくらいならいいでしょう」と思っちゃいます。

お互いがお互いに自分の心地よい選択をするなら、家庭円満、世界平和(いい悪い、正しい間違っているがない)にもつながると思っています。

自分が心地よい選択をしていると、他者の選択も「そうなのね。こっちがいいのね」と受け入れることができるからです。何も実績がなくても大丈夫でしょう。(^^)

 

5.自分の感覚を取り戻し、自分の軸で生きる

 

自分の心地よい選択をしていくと、「自分は、こうしたい。こう生きたいな」と自分軸がしっかりしていきます。

そのためには「心よ」と「無意識さん」の答えを感じ取るようになれば、自分を主語にして「私は、パンを買わない」「私は、友人のお誘いに行くあるいは、行かない」と丁寧に確認していきます。

今まで、「自分は、こうしたい」と選択してこなかった場合、「どっちでもいい」という感覚になっていしまいますので「私は○○する」と、認識してから行動します。すると「私」がどんどんハッキリしていきます。

日常の行動は、ほぼ無意識的に行っていると思いますので、その行動に「私」という主語を付けていきます。

いかに「私」のことを考えてこなかったかということに気づくと思います。無意識のうちに周りのことを考えて、合わせてきたのではないでしょうか。

「心」に聞いて「私」を認識する習慣が身についていくと、食べる前に「もういらない」ことに気付けて食べ過ぎ防止になりダイエットもできますよ。(笑)

また「心よ。菓子パン食べたい?」と聞いて、もし、今回は「私は、菓子パンを食べたーい」という選択だった時、味わって食べることができます。無自覚で食べるのとは全く量と満足感も違ってくるはずです。

楽しく美味しいと感じながら食べると、満足するので自然に「私、もう十分だよ」と脳がちゃんと反応してくれます。

自分の心地よい感覚を取り戻すためにも「心」に聞いて行動をしてあげて下さいね。「こうする、これにする」と自分が嬉しい楽しい方を選択していくと、ストレスフリーで人生軽やかです。これで、バッチリ「自己肯定感アップ」に繋がっていきます。