1.自分のストレスを知る
日常で、食べ過ぎてしまう。お腹が一杯なのに食欲のコントロールが効かない時ってありますよね。
そんな時は、ストレスフルな状態になっていることが考えられます。自分にとってどんなことがストレスなっているのかを知ることで、それによるストレス反応(食欲のコントロールが効かず「過食」してしまう)を軽減していく近道になると思います。
ストレスで「えーい、食べちゃえ」となると、食欲が治まる頃には相当お腹が一杯で、コントロールできない自分に自己嫌悪を感じてしまいます。まずは、一旦自分を許して「何がストレスの原因だったかな?」と、フワーッと優しく自分の「心に」聞いてみます。
例えば
〇お友達に言いたいことが言えず、合わせて疲れちゃった
〇お友達に伝えたい思いと全く違った表現になり誤解されちゃった
〇断れずに無理をして引き受けちゃった
〇緊張して会議で必要なことが言えず、どう思われているのか気になっている
〇親が電話で愚痴を言ってきて、振り回されている。
などなど、人によって様々だと思います。食欲がコントロールできなくなっているのは、ストレス反応なので、その大元を「心に」聞いていきます。
原因はいろいろあると思いますが、人間関係が重点を占めると思っていいと思います。
食欲のコントロールが効かなくて体重が増えることが気になったり、仕事で上手くいかなかったとしても、それを他者からどう思われるのか?どう見られるのか?となると、そこには人間関係が潜んでいます。つまり、人間関係から見ていくとストレス反応を見つけやすくなるということです。
2.さらに深く「心に」聞いてみる
「心に」聞いていきますが、ありきたりのように見えて、案外自分の心を無視していることがあります。
子供の頃から「○○ちゃんはどうする?どっちがいい?」と母親や周りの大人に聞いてもらい「そっちがいいのね。じゃーそうしよっか」とか「いいよ。そっちね」と受け入れてもらっていないと、自分の考えや感覚を抑えてしまいどう感じているのかがわかりにくくなるものです。
また、自分の思いや考えだと思っていても人がいいと思うことを自分も「そうだ」と、それが自分の思いだと感じたりもします。それに気づいていくためにも「心に」聞きながら自分自身を認識していきます。
そこで、ちょっと深い「心」の部分に聞いて、その自分と仲良くなってみます。
FAP療法では、無意識さんを起動させ心の少し深い部分にアクセスする「心に聞く」という方法があります。(「心に聞く」詳しくはこちら)
やり方は、「心よ」いう言葉を付けて自分に聞いていくというものです。
無意識さんに「ねぇねぇ」と声をかけるような感じです。無意識さんにアクセスする時は「心よ」と忘れずに付けて聞きます。
例えば「心よ。食欲が治まらないけど、何が気になっているの?」「心よ。人間関係で気になる人がいるの?」「心よ。仕事で緊張する場面があったけど、何を気にしているの?」など
「心よ」とつけて何でも聞いていきます。
答えは、感覚的につかんでいく感じですので、何となく浮かんできたり単語が浮かんできたりします。あまりにもいろいろな思いが混乱していると、答えを感じにくいと思います。
そんな時は「いろいろな思いが入り混じっているのだな」と理解し「わからない」とか「バカバカしい」と思わないで、「少しずつ自分の思いを理解していこうかぁ」と気楽に捉えて下さいね。
日頃からいろいろ聞きながら「無意識さん」の深い心の部分とコミュニケーションを取っていきます。
すると、「あーー、無理をして仕事を請け負っちゃったな」とか「疲れて帰りたかったけど、飲み会付き合っちゃったな」とストレスの原因が見えてきます。
見えてくると、次回はその場で気づけるようになり、無理な仕事を頼まれたなら「私は、今○○の仕事に追われていて、お引き受けすると○月○日位までかかりますが、いいですか?」と聞き、それでいいならお引き受けして、無理をせずに進めていけばいいですよね。
友人のお誘いがあり、疲れている時は「付き合いが悪くてごめんなさいね。私ね、今日疲れているので、帰って早めに休むね」と、自分のために無理をせずお断りしてゆっくり休みます。
無理をして飲み会へ行くと、帰りにまたコンビニでスィーツを買って帰っちゃったりしてしまいます。(笑) 過去の私がそうでした。(笑)
「心に」聞いて、疲れを実感した時は、お断りして自分の時間を確保するのがポイントになりますね。
3.人間関係においてのお断りする時のポイント
私の場合、対人関係において、嫌だなと思ってもお断りする勇気がなく、大人になってからも随分長い間、断ることができませんでした。
お断わりすると、嫌われると思ってしまいますし、自分も何か依頼したり誘ってみた時に断られると傷ついてしまうからです。しかし、ポイントを抑えておくと嫌われることも少ないですし、丁寧にお断わりをして嫌われる時は、その方と相性が合っていないだけなので、距離を取る方がいいと思います。
【誘い誘われた時のポイント】
☆誘う時
誘うのは私の思いで、その誘いを受けるのか断るのかは相手側の権利(ちょっと堅苦しいなぁーー(^^)です。
☆誘われてお断りする時
誘ってくれたのは嬉しいけれど、受けるのかお断りするのかは誘いを受けた私の権利なのです。
権利というと何やら堅苦しい話ですが「権利なんだ」と思うことで、幾分か断りやすくなったり、断られた時の傷つきも軽減されると思います。
お断りする時には、アサーティブな表現方法が参考になります。アサーティブとは、 自分の気持ちや考えを率直に表現する方法のことです。
この方法で、断り方を身に付けちゃいます。自分の気持ちや状態を伝えると言うのは、相手にも案外好感を持ってもらえるものですよ。
アサーティブに自分の気持ちを伝えるポイントは、「私もOK!あなたもOK!」が根底にあります。「私はこう思うけど、それに反対ならもちろんOKよ。あなたの思いを聞かせて」ということなので、本来、人それぞれの思いがありますから、お互いに傷つくことはないはずなんです。
関係性を切らずに「私もOK!あなたもOK!」でお断りすると、横のつながりを大切にする女性同士の関係性(女性は子育ての本能から、横の繋がりを大切にすることがDANに組み込まれているそうです)においては、重要です。
【具体的には】
1.自分を主語にする(主語を「○○さんも言っていたんだけど」と他者にすると、伝わりにくいですし、揉める元になります)
2.状態や状況を丁寧にお伝えする(丁寧にお伝えする気持ちが伝わると、関係性は悪くならないです。それでも怒る場合、相手の問題であり、その方とは距離を置いた方がいいです)
3.要望をお伝えする(「今回は、パスさせてね」お仕事なら「申し訳ありません。お引き受けできないんですよ。いついつになりますが(日程をお伝えする)いいですか?」など)
主語を自分にし状況や状態を伝えてから、最後に要望を伝えます。
これらを入れてみると、「私ね(主語を自分に)最近ちょっと疲れているので(自分の状態)今回は、パスさせてね(要望)」
「今回は」という表現を入れる時は、また気分のいい時や体調のいい時には「行きたいな」という相手の時には使用しますが、今後、距離を置いていきたいと思う相手の時には入れません。(笑)
この時大切なことは、自分の気持ちを一番に考えて、気持ちの都合を優先します。空いている時にお断りするのは、嘘をつく感じがしてしまいますが、気持ちの都合を優先することは、決して嘘をつくことではないですよね。
気持ちに嘘をついて付き合った時、楽しそうでないことが伝わると、それって逆に嘘をついたことにもなってしまいます。
私たちは、気持ちを優先することは、我がままだと抑えることを学んできたので、気持ちを蔑ろにし過すぎていると思います。お互いに気持ちを大切にし合えば、我がままではなく尊重になります。
これからは、お互いがお互いの気持ちを大切にしてくださいね。そのためにも、まずは自分から。自分を大切にすると、気付けば他者も自然に大切にしています。
次に「空いてる?」と聞かれるのは、一番困りますよね。空いていた時、「空いてるよ」と言ってからでは、流石に断りにくいです。
「空いてる?」の質問には、答えずに「何かあるの?」と先に聞き返しちゃいます。その内容が気乗りしない時「ちょっと待って、手帳見てみるね」その日が今日なら「うわー、そうなんだ。あっ!そうそう、私ね、今日用事あったの。本当にごめんなさいね」という感じでいかがでしょう?
何か使えそうな言葉があれば、活用されてみて下さいね。
最後に、人間関係は、自分と相性のいい人を「選んでいい」ということを忘れないで下さいね。
学生時代は、クラスメイトとして、いろいろな人とコミュニケーションを取るのは練習になりますが(私は、対人恐怖で練習どころではありませんでしたが(笑))
それを参考に大人になった今は、選択権は自分にあり、自分に合った人と付き合えばいいのだと思います。
私は以前、人間関係は「誰とでも仲良く」なんて無理なことを思っていました。一人ひとり違った環境で育ち、性格も考え方も違うのですから、無理な考えは持たないようにして、合わない人を否定せずに尊重して距離を取るようにしました。今は、ストレスフリーです。(^^)
人間関係は、自分が楽に付き合えるように無理をしないようにして、疲れることはお断わりするに限ります。自分にとって心地の良い関係性を築いていき、人生を楽しんで生きると決めてみます。
決めるてみると、どんどん楽しくなっていきますし、楽しい気持ちだと楽しいことを引き寄せることもできるようですよ。