はじめに
注: この記事は、私個人の体験を共有するものです。摂食障害の専門家ではありません。
17歳で発症した過食症。54歳で完全回復するまでの道のりをお伝えしてます。長い年月をかけずに症状から解放され、自分らしい人生を取り戻す手がかりになれば幸いです。
1.過食症状が治まるために必要だったポイント
私は17歳頃に過食症を発症し、40代頃にはほぼ症状は治まっていましたが、2〜3ヶ月に一度程度のペースで過食嘔吐が出ることがありました。40代後半「症状を受け入れる」という考え方が転機となりました。自分を責めるのをやめることで心が楽になったのです。
最終的には症状は完全に出なくなり、美味しく身体のことを考えた栄養満点の食生活へと移行することができました。
私の回復に役立ったポイントは以下の6つです:
〇リラックス法を見つける
〇症状の意味を知る
〇ストレス要因を把握する
〇自分の気持ちや感情を理解する
〇人間関係のスキルを身につける
〇母娘の関係性は程よい距離を保つ
そして最も重要だったのは「トラウマの解消」でした。
2.症状が軽減するまでの経緯
① リラックス法を見つける
人間関係での緊張が高かった私にとって、意識的にリラックスする方法を見つけることが重要でした。自立訓練法(自己催眠法)を活用し、寝る前に全身の力を抜く練習をしました。意識的に自分はどんな方法で心地よくリラックスできるのかを知り、日常生活に取り入れていくといいと思います。
その後、催眠療法やカウンセリングを通じて様々な気づきを得ていきました。
② 症状の意味を知る
「私の場合、幼少期から『母親に認められたい』という強い思いがあり、『完璧でなければ愛されない』という考えが根底にありました。この極端な思考パターンが常に緊張状態を生み、17歳頃に過食症として現れたのです。
カウンセリングを通じて、この完璧主義と母親の承認を得ようとする執着から解放される必要があると気づきました。『母親の期待に応えるために自分と戦う必要はない』と理解できたことが、症状改善の第一歩でした。」
③ 自分はどんな時にストレスを感じるのかを知る
母親とのコミュニケーションがうまくいかなかったことが、他の人間関係にも影響していました。何十年も対人緊張や対人恐怖を抱えて、それがストレス要因になっていました。徐々に改善し過食症状が出なくなった頃には、人と自由に会話できるようになっていました。
④ 自分の気持ちや感情を理解する
カウンセリングでは「どんな時にどんな感情を感じるか」を探りました。私の中には母への恐れや怒り、深い孤独感がありました。これらの感情は、悪いものではなく「不安や恐れ、孤独を感じている自分」をそのまま受け入れることで、少しずつ心が安定していきました。
感情の部分は人それぞれですので、ご自身の感情を認めて受け入れてあげてください。
⑤ 人間関係のスキルを身につける
コミュニケーションスキルは家庭や学校で自然に身につくものですが、私はそれができませんでした。カウンセリングや講座を通じて基本的なスキルを学びました。
女性同士のコミュニケーションのポイントは「つなぐコミュニケーション」です。男性は時には「切る」コミュニケーションをしますが、女性は子育てがベースになるDNA的な特性から「つながる」ことが重要になります。
例えば、断り方一つをとっても、男性は「都合により行けません」という伝え方が多いのに対し、女性はその断り方だと冷たく感じます。女性の場合は「折角ですが、都合が合わず行けそうにありません。またの機会にお願いします」といった感じで、切らずにつながっておくと安心です。
このようにコミュニケーションスキルは人間関係において重要な役割を果たします。
⑥ 母娘の関係性は程よい距離を保つ
私の母は、過干渉と無関心が混在していました。大人になると依存が加わり、問題があると私が動くまで母が愚痴を言い続け、結局私が親の問題を解決するという関係性になっていました。
カウンセリングを通じて「話は聞くが動かない」という境界線を設けましたが、距離を取ると「罪悪感」が生じました。これは幼少期に得られなかった母の愛を無意識に求め続けていたからです。
そこで、「トラウマの解消やネガティブな感情」を癒し手放していく必要がありました。
3.過食症状が完全に出なくなるために必要だった「トラウマ」の解消
私は、幼い頃から母の機嫌を損ねないよう常に顔色をうかがっていました。FAP療法でこのトラウマを解消することで、無意識の反応パターンから自由になりました。
母との関係性で自由になったのは、「本当にサポートが必要な場面」と「ただ話を聞くだけでよい場面」を冷静に判断できるようになり、罪悪感なく自分の生活を大切にしながらも、必要な時には母をサポートができるようになっていました。
母に自然な感謝の気持ちを持てるようになった頃、過食症状は完全に過去のものとなっていました。
おわりに
自分と向き合い、必要なスキルを学び、トラウマを解消することで、ついに摂食障害(過食症)から解放されました。この体験が同じ悩みを持つ方の希望になれば幸いです。