1. 母のことが気になってしまう

あなたがもし母親の言動が気になり、頭から離れないことが多くあるのなら、それは支配されちゃっているのかもしれません。そんな母娘の関係性はクリアしたいものです。

母親が何か言っていても「そうなんだ」と聞け流せたり、あまり母親のことを考えて捉われることはない、そんな感覚がとても楽です。

母親のちょっとした言動に引っ張られて「嫌な気持ちになってしまう」「イライラしてしまう」「何とかしなきゃと思ってしまう」という時は、母親との距離間がかなり近くなっています。

母親に支配されてしまっている場合、子どもの頃、十分に甘えられず緊張の高い家庭環境で育ったことが考えられます。幼少期は、親に十分に甘えてスキンシップで温もりを感じる必要があります。

得られないと、いつまでも無意識のなかで求め続けてしまいます。「母の愛を求めて三千里」ですね。「執着」=「母親からの支配」というわけなのです。

 

2.母親の愛情「甘え」と「甘やかし」

 

母親の愛情も「甘えさせる」のと「甘やかす」のとでは大きく違っています。必要なのは「甘えさせてもらう」ことなんです。

視点が大きく違います。

「甘やかし」は、親の視点から見たもので、親の都合で子どもと向き合う時です。

例えば、子どもに大人しくして欲しいと、ジュースを与えて静かにさせたり、おもちゃを与えて遊ばせたり、子供が望んでいなくて親の都合の場合は甘やかしになります。子どもは何となくわかりますので、「それじゃない。お母さんの温もりが欲しいんだよ」となり、より聞き分けのない子になり駄々をこねて、より母親をイライラさせることになってしまいます。

「甘えさせる、甘え」は、親が子どもの視点に立つことです。

子どもが「疲れた」と言えば「疲れたね、休もうね」とか、よくあるのは、トイレット・トレーニングの時期に出かけることになり、母親に「おトイレは?」と聞かれて、子どもは自分の感覚がまだ未熟ですので「ない」と答えて出かけ、少したってから「おトイレ行きたい」と子どもが言った時、お母さんは「おトイレね、どこかおトイレ探そうね」と、これが子どもの視点に立ち甘えさせてもらっている感覚です。

親の視点になると「さっき、いかないって言ったでしょう、さっき聞いたよね」となります。子供はパニック状態になり、つかめるはずのおトイレの感覚は、長引くばかり。この時、母親がキツイ言い方だと「トラウマさん」いっちょできあがりといった感じですね。(笑)

子どもの視点に立って「甘えさせて」もらえると、子どもはどんどん自立していきます。充分に甘えたらお母さんに執着しません。次に進みたくなります。自分の感覚にも自信が持て「自分は、これでいいんだ」と自己肯定感を高めることもできます。失敗しても経験として活かせる力が身に付きます。

十分に甘えさせてもらえずに育った子どもは、親の顔色を伺ったり怒られないようにするにはどうすればいいのかを感じて行動するようになります。怒られないようにしようとしてストレス環境のなかで育ちます。

それと共に母親にどうすれば愛されるのかと、悩む幼少期まっしぐらー

親の顔色を窺うと言うことは、親の支配下で服従するようなものですね。大人になってもその感覚が抜けず、何か言われるごとに嫌な感情が反応してしまいます。

親以外の人に対しても顔色を伺うことになり、ストレスフルな状態です。FAP療法(Free from Anxiety Progam :不安解放プログラム)の観点から、その状態を「トラウマ」の再上演といいます。

 

3.暗示を活用して親の支配から自由になっていく

親からの愛情やスキンシップが足りなかったことは、確かに一理あるのですが如何せん大人になった今どうにもならないのも事実です。

さらに親も十分な温もりのある「甘え」が足りずに育ったことが考えられるので、同じということでもあります。「ここをクリアして温かい温もりある、次の世代を築いていこうではありませんか!!」なんだか演説風になってしまいましたが、ぜひクリアして楽しい人生に切り替えていきたいものです。

まずは、「親の顔色窺って結構大変だったな(無意識のなかでは、今もかもしれませんが)良くやった良くやってきた、良くやってるよ」と自分のことを理解してあげて下さい。

次ですよね。「わかっているのに気なるよ」というところです。「無意識(潜在意識)」に入っている感覚なので、意志を強く持ってもコントロールするのは至難の業です。「無意識(潜在意識)」を起動させて「無意識」に任せちゃいます。

「無意識」を起動させるために暗示を活用してみます。そこで以前「株式会社インサイトカウンセリング 代表大嶋先生のブログ」で紹介されていた「無意識の力で生きる」とか「無意識さんのせい」という暗示を唱えてみます。

無意識」と表現するだけでも「無意識」は起動してくれます。無意識を起動させるというのは、自分の感覚を感じやすくさせるということです。親や周りに合わせていると自分の感覚はわからなくなります。そのために無意識を起動させる暗示を活用して、自分の感覚を実感し親の支配から自由になります。

「無意識」にアクセスするイメージで「無意識の力で生きる」と心のなかでダラダラと何度も繰り返し唱えてみると、無意識の力を活用できるようになっていきます。

もう一つ「無意識のさんのせい」はとても便利な暗示です。母親が文句を言ってきたら「無意識さんのせい」嫌だなと思うようなことがあれば「無意識さんのせい」と自分が心地よくないことがあれば「無意識さんのせい」と唱えます。

すると母親が文句を言ってきた時「自分に何か足りないからだわ」と責めずに済みますし「自分が何とかしなくっちゃ」と思わずに済みます。

仕事で嫌なことがあっても「自分の足りないところ」や「自分の失敗」に目を向けずに済みます。「無意識さんのせい」と唱えると、自分を責めずに今何ができるのか?と、必要な思考と判断力が働いてくれます。責めることが一番のストレスで、頭が真っ白な状態になってしまいますので、その状態からの脱却です。

「無意識さんのせい」だと、中和してくれてニュートラルになり「誰も悪くないよ」と「無意識さん」は教えてくれます。この暗示を唱えて「無意識」を起動させていきましょう。そして、母親の支配から自由になって、自分の感覚を働かせ自分の能力を活かしどんどん発揮していって下さい。