1.意識と無意識、本質の自分とつながる「統合」とは

 

何となくしんどいなという時は、周りの人のことを考えて無理をしていたり我慢していたりするものでです。自分の感じたことを抑えているうちに自分の感覚がわからなくなってしまいます。

私たちは「自分はこうなのよね」と思いや感覚がハッキリしていると、自分に軸が持て生きていると実感を得るものです。

人生、楽しく幸せだなと感じるためには、自分の感覚をしっかりと持ってその感覚で他者と接することができるといいですよね。

幼少期から自分を抑えることが当たり前になっていると、自分の感覚だと思っていても人に合わせていることが自分の感覚だと思っていることがあるものです。

自分の感覚とは「無意識」に感じるもの。

「好き、嫌い」「ワクワクする」「心地よい」「居心地が悪い」など、浮かび上がった自分の感覚を状況に応じて、今ならこの意向を伝えてよさそうだと「意識」が判断し、自分の思いを伝え自分が心地よいと思える方向へと自分を導いていくことです。

もちろん、思いを伝えたから必ず思うようになるとは限りませんがが、要望を伝えないことには、状況は変わりませんので、様子を見て伝えてみることはとても重要です。

「無意識」が感じた自分の感覚を「意識で判断し伝える」この連携が大切です。この「意識」と「無意識」の連携を「統合」といいます。

本音と建て前の「統合」や感情と理性の「統合」などで表現されることが多いです。

自分の意向が相手に上手く伝わらず、いつも「いいよ、いいよ」と自分を抑えて周りに合わせていると、本当の自分の思いがわからなくなるものです。

自分の思いを大切にするためには、自分に「どうしたいの?」と、人と比べることなく必ず自分に聞いてあげることなんです。

すぐに答えが出なくても当たり前。今まで、自分を後回しにしてきた人ほど答えは返ってこないものです。答えが出ない時は「今まで、自分の気持ちを蔑ろにしてごめんなさいね。これからは、聞いていくね」と、自分に優しくしてあげてくださいね。

「無意識」で感じた自分の思いを理解し、状況に応じて伝えていくようになると、心地よい毎日を過ごすことができるようになっていきます。やはり、自分の気持ちって人からの評価よりも重要なんです。

今まで、周りに同調し揉め事を起こさないようにと、本音を抑えて建て前を選択して生きてきませんでしか?本音に気付かないでいると、かなりのストレスになっていきます。

例えば「ランチ何食べようか?」「何でもいいよ」「じゃぁ、パスタね」と決まり「本当は、お蕎麦がいいのに(おばさんの好むメニューですね(笑))」と、私はいつもこんな感じでした。このパターンを色々な場面でやっていました。

自分の考えや意見も全く言えませんでしたし、どうしたいのかさえ全くわからなくなっていました。

自分の思いに気付くためにも、行動する時は必ず「自分に聞いて」みて下さいね。たとえ「嫌だな」と感じて、すぐに相手に言えなくても「行きたくないんだよね」「疲れているんだよね」と気づいてあげることが大切です。気づくだけでも心は、安定してきます。

そして、目指すは「意識」と「無意識」の「統合」それは「自分の思いと行動を一致させる」ことです。

2.自分の思いと行動を一致させるためには、今までのネガティブな感情を手放します。

 

自分の心の声に耳を傾けて、自分の思いを感じるようになり、聞けるようになったら、どう表現すればいいのかということですが、思ったことを言葉にするだけです。

’’それができれば苦労しないですよね’’

「人にどう思われるのだろう」「いい子、いい娘でいなくっちゃ」と考えてしまうからズレた受け答えになってしまいます。迷いがあり、オドオドしていたり逆に力んで強く表現してしまったり、どちらにしても上手く相手には伝わらないものです。

自分の気持ちが落ち着いて、ゆっくり伝えることができれば案外、上手く伝わり意向を聞いてくれるものです。

気持ちが落ち着いていれば、表現方法はゆっくり修正していくといいのですが、問題は「どう思われるのか」や「いい子でいなくっちゃ」と考えて気持ちが不安定になることですよね。

「どう思われるのだろう」とか「いい子に思われたい」と感じる時の自分の気持ちを軽く感じてみてください。

「いい子、いい人」に思われないと「不安」を感じるのか「受け入れられない」と感じるのか、自分に自信が持てないから「こんな私と、自分に対して怒り」を感じるのか、などなど、どんな感じを持っているのか気づいていきます。

気づいていけると、手放していくことができるんです。手放していかないと、今までのネガティブな思いを持ったまま、人に自分の思いを伝えようとすると自然に言葉にできず、結局合わせてしまうか逆に強く言い放ってしまうかになっちゃいます。

では、どうやって手放すの?ということですが

この感情を手放していく方法の一つに「セドナ・メソッド」という方法があります。

「セドナ・メソッド」とは、創始者のレスターレヴィンソン氏がアリゾナ州「セドナ」に住んでいたことから名付けられたそうです。

*本来、こちらのサイトでは、FAP療法のセッションをzoomにて行っております。FAP療法では「トラウマさん」を解消することでネガティブな感覚を手放し、自由になり自分の人生を自分の感覚で選択できるようになっていくためにサポートをさせていただく方法です。「トラウマという程ではないな」とお感じになられる場合は、まずこのブログで紹介させていただく「セドナ・メソッド」をご自身で行ってみて下さい。

「セドナ・メソッド」は、私自身FAP療法に出会う前に知った方法で、こちらの方法でかなり楽になりましたのでご紹介させていただきます。私の場合は「トラウマさん」の影響が大きく、その後FAP療法で解消していくことになりました。

 

3.感情を手放す簡単な方法「セドナメソッド」の基本手順

 

「感情」を手放すことは、本来はとっても簡単です。

気づいて「手放す」と思うだけなのですが、今まで長い間悩んできた場合「簡単に手放せない」という思い込みが定着し、心の深いところで「抵抗」が起きてしまうのです。これは自然なことなので、焦らず気楽に続けてみることがコツです。

セドナメソッドを行う時は「抵抗」を起こさないためにも、ちょと気になることから始めていきます。ちょっと気になることだと「気にならなくなったな」という感覚がつかみやすいです。その感覚をつかんで、より気になる場面での感情を段階的に手放していきます。

まずは、感情を手放していくことは「本来は、簡単なことなんだ」というイメージを持っていただくために、実験をしてみます。

今、周りを見渡して、ペンかボールペンなどがあれば「一度、強く握ってみて下さい」次に「手放してください」いかがですか?

至って簡単に手放せたと思います。この感覚です。自分が手放そうと思えばいつでも手放すことができるということなんです。知らず知らずのうちに握りしめているものです。私は、長年”がっつり”と握りしめておりました。(笑)

【具体的な基本手順】

リラックスをして、目は閉じていても開けていてもどちらでもやりやすい方で行います。あまり考えず直感的に行います。

1.自分にとって少し気になる場面を思い浮かべ、その場面での感情を何となく感じていきます。

先ほど「いい子に思われたいという時、どんな感情や感覚を感じているか?」を問いかけてみて下さい。とお伝えしましたが、この質問は少し深い質問ですので、まずは、軽く感情が動いた程度の場面にしてみます。

2.その感情を迎え入れて質問をします。「この○○の感情を認めることはできますか?」○○は、その時に浮かんできた感情です。

この質問で、自分はどんな感情を感じていたのかを感じてみます。

ただ「嫌な感情」とか「ムカつく」とひとくくりにしてしまいがちですが、本当に感じていたのはどう?と問いかけつつ「不安」「焦り」「悲しい」「寂しい」「孤独」「怒り」など様々な感情をどんな感情かな?と軽ーく感じてみます。

感情を認め受け入れるだけでも、落ち着いていきますよ。

質問ですので「はい」あるいは「いいえ」の答えを感じます。質問することで選択肢が「自分にある」ということを認識していきますので「いいえ」の答えでも大丈夫!次に進みます。

3.「この○○の感情を手放せますか?」

先程、単にペンを手放したように、この行動を取ることができるのかを尋ねるだけです。「はい」「いいえ」どちらの答えでもOKです。「いいえ」は、単純に「あっ、今はそうなのね」という感覚です。

どちらの答えでも次の質問に進みます。

4.「この○○の感情を手放しますか?」「はい」「いいえ」頭に浮かんだ答えで大丈夫です。「手放せますか」と質問し答えたうえで、重ねて「手放しますか」と質問します。

5.さらにシンプルに尋ねます。「いつ手放しますか?」「今でしょう!」を促す質問ですが、深く考えず答えを感じます。「今」「明日」「来週」など

一度で手放すことを考えず、日を変えて、あるいは毎日いろいろな感情を感じた時に質問をして、手放すことを促していきます。

ある日「フーッと力が抜けて、あれーあの感情は何処へ!」と、手放す感覚と共にこんな簡単に手放せるんだと気づく日が訪れます。

「こんなことで、手放せるはずはない」と、判断すると手放せるものも手放せず、ネガティブな感情を大切に握りしめたままになっちゃいますので、簡単に手放せるんだということを忘れないください。

もちろん時期がありますので、手放せないと感じる時は焦らずに「もう少し時間が必要なのね」と受け入れていきます。

手放せない自分は「ダメなんだ」ということは、一切ありません。それより「大変な思いをしているね」と労いが必要なのだということを忘れないで下さいね。

「セドナメソッド」も、さらにアプローチ方法がありますので、詳しくは[著者ヘイル・ドゥオスキン氏 訳 乾真由美氏「人生を変える一番シンプルな方法」]を読んで進めて下さいね。

 

4.ネガティブな感情を手放したら「こひしたふわよ」で選択して生きてみる

 

ある程度ネガティブな感情を手放せたら、次は楽しいワクワクする人生にしていきます。そのヒントとして、スピリチュアルカウンセラーの並木良和さんがおっしゃっている「こひしたふわよ」で選択する方法があります。

「こひしたふわよ」の意味は

こ・・・心地良い
ひ・・・惹かれる
し・・・しっくりくる
た・・・楽しい
ふ・・・腑に落ちる
わ・・・ワクワクする
よ・・・喜びを感じる

このように感じたまま、自分が「こひしたふわよ」のキーワードに従って心地よいものを選択していくということなんです。

なかなか選択できないなぁといった場合は、今まで生きてきた環境のなかで自分を抑圧してきたものが多く、自分の感覚が「人に合わせていく感覚」になってしまい、わからなくなっているなんだと思います。

そんな時は「セドナメソッド」で、感情をどんどん手放していきながら、自分のワクワクする感覚を感じ「こひしたふわよ」で選択していきます。

この感覚で生きるのなら、ストレスにはなりません。心地よい毎日が待っています。

自分の心地よさを優先すると、我がままになって大変なことになると思ってしまうのですが、それは、大きな誤解なんですよ。全ての人が自分に優しく自分を大切にして人生を生きれたら、心は穏やかでストレスにならないので、争いにならないのです。

自分の気持ちにゆとりが持てるので、自然に相手への思いやりや感謝の気持ちが沸き上がってくるのです。まず自分を大切にし、自然に人に対して思いやりの気持ちが湧いてくる、そんな楽しい人生を生きたいと思います。