1.母娘関係の問題に潜む「心のトラウマ」の正体
今回は、トラウマの解消に特化したFAP療法との出会いについてお話しします。
カウンセリングで得た客観的視点
カウンセリングを通じて、私は自分の置かれている状況を客観的に理解できるようになり、母とは程よく距離を置くことを学びました。それまでは毎週電話をして様子を伺っていましたが、次第に間を開けて、必要な時だけ連絡する関係へと変化していきました。
その後、家の近くにあるケアハウス(高齢者向け自立支援施設)に空きが出て、母はその施設に入所することになりました。
カウンセリングで得た客観的視点を通じて、私は自分のキャパシティを理解し、母へのサポートにおいて適切なバランスを見つけることができました。以前は「全て一人で背負わなければならない」という思い込みがありましたが、自分ができる範囲と専門的なサポートを活用すべき部分を区別することの重要性に気づきました。
この気付きにより、無理をせず、結果的に母との関係性も良好に保つことができ、自分と母の双方にとって健全なサポート体制を構築することができました。
(施設入所を決めるまでの経緯は、こちらのブログに詳しく書いていますので、同じような状況でお悩みの方は、ご参考にされてみてください。最初は抵抗していた母と一緒に考えながら決断するまでの流れを記載しています)
物理的距離を超えて残る心理的支配感
入所後も、必要な時にはサポートし、たまにランチに出かける程度の関係を保ちました。しかし物理的にも精神的にも距離は取れたものの、心の中では罪悪感に襲われることがありました。
一緒に暮らしていなくても、どこか近くに母の存在を感じ支配されている感覚が残っていたのです。 目の前に母がいないにもかかわらずこのような感覚があるということは、これが心の問題、私自身の問題でもある「トラウマ」があることを実感していました。
私はトラウマ解消につながる催眠療法やヒプノセラピーに興味を持ち、セッションを受けたり学んだりしてきましたので、この状況を理解できました。
催眠療法/ヒプノセラピー療法によって随分と癒されましたが、まだ何かが残っている感覚があり、無意識のうちに新たな解消法を探していました。そこで出会ったのが、トラウマの解消に特化した「FAP療法」でした。FAP療法について、詳しくはこちらでご案内しております
2.トラウマ解消への道「FAP療法」との出会い
大嶋信頼先生の著書との運命的な出会い
「FAP療法」は大嶋信頼先生らによって開発された日本発の心理療法です。私が大嶋先生を知ったのは「自己肯定感が低いあなたが変わる本」という書籍からです。
いつもは寄らない本屋さんにフラッと寄り道をし、この書籍が目に飛び込んできました。何か本を探していたわけでもなく、フラッと気まぐれに寄ってみた本屋さんで出会いましたので、求めていると引き寄せるのだと感じました。
この書籍から「FAP療法」を知り、すぐに体験してみました。
日本発の心理療法「FAP療法」の感想と特徴
今までにない斬新な心理療法で、初めて受けた時の感想は「とても面白い、ワクワクする」というものでした。脳がリラックスし、トラウマを体験した時から停止していた記憶が動き出し、流れて整理されていくような感覚でした。
幼少期はまだ脳が未熟であるため、判断できず親のちょっとした言動で傷つくことがあります。完璧な親はいませんし、感情的になることは誰にでもあります。しかし特に支配的な親のもとで多くの傷つきを経験し、長期間の緊張状態の中で育った場合、大人になってからも大きな影響が出てきます。私は、対人緊張と過食症という形で身をもって体験しました。
私がそれまでに受けたり学んだりした様々な療法は、どれも素晴らしいもので、症状は確かに緩和されましたが、完全には解消されていませんでした。最終的にFAP療法によって、母親の心理的支配から自由になり、完治することができました。トラウマや親の支配の影響がいかに深いものであるかを実感しています。
FAP療法の特徴の一つは、私たちが抑圧しがちな「怒り」に焦点を当てる点です。この怒りを抑え込むのではなく、爆発させるものでもなく、怒りを認め受け入れ、やがてニュートラルに中和していくというアプローチです。(私が習ったことの理解です)
人によっては抑圧が解放されて、始めは怒りが強く湧き上がってくるケースもありますが、私の場合は心がどんどん落ち着いていき、母と距離を置くことへの罪悪感が消えていきました。気がつくと、長年苦しんできた過食症の症状が半年間現れず、完全に完治したことを実感できました。その後も症状とは無縁の生活を送ることができています。
私の無意識は、必要な時期に必要な心理療法との出会いを引き寄せてくれたのだと思います。自分の無意識の感覚に従って選択していくと、人生はきっとうまくいくようになっているのでしょう。たとえ遠回りしたと感じる経験があったとしても、それは必要な経験だったのです。
17歳で発症した摂食障害が完治するまでに約37年かかりましたが、これまでの療法の良いところを取り入れることで、他の症状や悩みはより早く解消できると考え、「人生シフトチェンジしっかりコース」を構成しました。詳細は別途ご案内していますので、ぜひご覧ください。
そして、さらに次の展開に入っていきます。次回は「エネルギーワークのクリアリング」との出会いです。
心の解放と自分らしい人生への旅〜私が実践してきた癒しの療法〜
1.私が実践してきた療法(自立訓練法とストレスフリーな生き方)
2.私が実践してきた療法(催眠療法/ヒプノセラピーとの出会い)
♡1~5までの心理療法とエネルギーワークを組み合わせたセッションのご案内については、別途【人生シフトチェンジしっかりコース】〜トラウマからの卒業と自分らしい人生の再構築〜についての詳細をご覧ください。